電子書籍を考える出版社の会に参加しました
2010.06.23
10年以上前から、日本の出版業界には、
電子書籍の様々な取り組みがありました。
多くの場面で意見を交わしてまいりましたが、
市場に受け入れられる環境が整っていなかったこともあり、
空論のようになっていた現実がありました。
しかし、昨今のネット事情の変化により
ここ数年、急激に世界的に需要が増え続けております。
アメリカに関しては、昨年の電子書籍市場は、約155億円とある調査会社が
発表しておりました。
(Wholesale eBook Sales Statistics 発表)
アメリカの出版市場は、3兆円産業と言われているので
0.5%が、電子書籍によって構成されるようになってきているのです。
日本では、ケータイ電話のネット事業の進化と
ケータイ電話の直感的使用の現実に伴い
書籍より直感的な内容のコミックを中心に需要が急速に高まり、
紙媒体の出版物の低迷とは裏腹に
電子書籍市場は増え続けております。
昨年は、出版市場の3%近い630億円を超える金額の調査結果も
方々で発せられています。
そして、先日発売されたアップル社のipadや
年末発売が噂されるアマゾンのキンドルなどが、
一般書籍にも電子書籍化の波が現実味を帯びてきております。
このような流れのなか、この度本年6月に実用書、専門書を主に出版する
出版社により発足された
「電子書籍を考える出版社の会」
に弊社も参加させていただく運びとなりました。
現在17社の版元様が参加しているとのことですが、
これから参加出版社も増えることが予測され、
読者の皆さまに整理された市場環境で電子書籍をお届けして行きたいと
考えております。