面白い人間と面白い本
2011.01.21
早起きは、3文の得と言いますが、
どうなのでしょう。
いつも夜更かし生活を送っている僕なのですが、
久しぶりに早寝したら、目覚めが良く今朝は5時前に起きてしまいました。
朝風呂なんか沸かして何となく優雅な気分に浸り
いつもより30分以上早い電車にのり
通勤ラッシュにもあわず、
少し空いた電車で会社の始業時間の1時間前についてしまいました。
朝から少しゲラの気になっていたところを調べて、
コーヒーなんか飲んでいると
特に何をしたというわけでは無いのですが、
少し良い気分です。
皆さんもたまには、少し早めに会社に来て
そんな優越感を味わっては如何でしょう…
昨日の話…
僕は、1人で出版業務の大半を切り盛りしているため、
書店営業も当然行うわけです。
ほぼ毎日数件の本屋に行きます。
プライベートでも地方に行くと
先ず、書店に入りたくなるのは、
もはや職業病なのかも知れません。
昨日もいつも通り割と顔を出す書店さんへ訪問した際…
「営業さんっていうより、クリエーターさんっぽいですね」
髪も長いし、髭もはやしているので
堅気には、見えないのは承知しております…
「ああ、実は、編集も制作も僕一人なんですよ…」
「へぇ~、大変ですね。でも、面白いんじゃないんですか」
「そうですねぇ…」
と、いう風なやり取りをしていたのですが、
書店員さんから
「最近の出版社の方って面白い人が少ないですよね…
面白いこと知っているっていうか、破天荒っていうか
無茶してる人が少ない気がします…」
そのあとの話を要約すると
面白い人たちが作った本は、本当に面白いのに
つまらなそうな人が作った本は読みたくないと言ったことを
おっしゃっていました。
言い得て、妙ですが、その通りだと…つくづく思いました。
出版社の営業の話がつまらないと本を置いてもらえない…
結構厳しい話ですけどね。
しかし、出版業界全体に言えることですが、
諸先輩方が面白おかしくやってきたツケが廻って、
業界全体の景気が悪くなり、経費節減、業務管理など、概ね
編集者と呼ばれるクリエーター達が
もっとも忌み嫌う、一般社会的体質に馴染まなければいけなくなった
現状が、そうさせているのでしょう。
普通の人が作る、普通の本
つまらない人が作る、つまらない本…
やっぱり、
面白い人が作る、面白い本を読みたいですね。
さて、自分もつまらない人間にならないように
しないといけないなぁと思った瞬間でした。
ところで、面白い人ってどんな人?