本屋大賞ノミネート作品が発表になりました
2011.01.26
今年も本屋大賞があるようです。
ノミネート作品が発表になりましたね。
4月13日に大賞の発表があるようです。
実は、大賞が決まるまでが出版社的には勝負だったりして…
決まってしまうと1位の書籍だけは加速度を増し販売が伸び、
それ以外は、ほとんど売れなくなる
大賞の読者の受け止め方がとてもシビアな昨今のようです。
どうやってノミネートしてもらうかは、
色々あるので書けませんが、結論から言えば、
僕の書店営業が足りず、今年もノミネートしてもらえなかったので
とても残念ですが、書店が活性化するのは
大変喜ばしいことだと思い
ブログ記事にさせてもらうことにしました。
本屋大賞ノミネート作品
・貴志祐介『悪の教典』(文藝春秋)
・百田尚樹『錨を上げよ』(講談社)
・夏川草介『神様のカルテ2』(小学館)
・有川浩『キケン』(新潮社)
・梓崎優『叫びと祈り』(東京創元社)
・奥泉光『シューマンの指』(講談社)
・有川浩『ストーリー・セラー』(新潮社)
・東川篤哉『謎解きはディナーのあとで』(小学館)
・窪美澄『ふがいない僕は空を見た』(新潮社)
・森見登美彦『ペンギン・ハイウェイ』(角川書店)
文芸書が本当に売れない昨今、
ノミネート作品が文芸書に偏っているのは、
何か意図があるのかもしれませんが、
僕自身は、文芸書を読む人なので
深読みしないことにしましょう。
例年、1~3月は、書籍が、最も売れなくなる時期です。
学生が受験や冬休みで本を読まなくなることもありますが、
一つの理由に版元が、年度末で本を出さなくなることがあげられます。
大手版元の場合、計画的に出版ペースを保っているので
あまり関係ありませんが、
中小の版元の場合、出版業に対する税制の関係、
つまり、発刊した段階で本に対して税金が掛る手前、
特に2月3月は、実売が伴わないと税金だけかかることを恐れ、
4月以降の発刊にする傾向があります。
書棚も空いているからこの時期に
発刊するのもゲリラ的手法ですが、
大学の生協さん等は、冬休み時期で
最も注文をとりたくない為、
ジャンルによっては、
逆効果となってしまう場合があります。
弊社も新刊が控えているだけに
さてどうしたものでしょう…