2010年のツール・ド・フランス閉幕
2010.07.26
7月3日のオランダは、ロッテルダムのプロローグを皮きりに
昨日の7月25日まで21ステージにわたって行われた
2010年ツール・ド・フランスも昨日のパリ・シャンゼリゼで
その熱い戦いが閉幕いたしました。
昨年のアスタナから有力選手は、ランス・アームストロング
率いるレディオシャックにチームスタッフの多くまでも移籍し、
そのチーム力が危ぶまれていましたが、新生アスタナは
見事そのチームの結束力とアルベルト・コンタドールの運をも引き寄せる
その実力で自身3度目、昨年から2連覇を勝ち取りました。
2位サクソ・バンクのアンディ・シュレックとは、21ステージ
戦ってわずか39秒という近年まれにみる僅差での総合優勝。
その勝敗を決定づけたアンディ・シュレックのメカトラブルは、
とても悔やまれるシーンでしたが、勝負の世界の厳しさと、
サイクルロードレースや欧州の騎士道精神と申しますか
非常に複雑な思いを観戦した多くの人が感じたように
僕も同様に感じた次第であります。
そんな強豪選手を揃えたレディオシャックは、
しっかりチーム総合のタイトルを手にしていたのも
また実力なのでしょう。
あのかっこ良いジャージは、来年も見たいものです。
その時は、是非別府選手の勇士もあわせまして。
僕の最近のツール楽しみは、マーク・カベンディシュの
スプリントを見ることです。
本当は、ランス・アームストロングの勇士をアラフォー男子として
応援したかったのですが、序盤のトラブルなどから
早々に優勝戦線離脱をツイッター上で表明していたりして
そんなランスが、トーンダウンしていった一方、
序盤の調子悪さを第5ステージから徐々にエンジンが掛りだし、
終ってみれば最終ステージのシャンゼリゼを含み5回の
ステージ優勝を上げたのでした。
特に昨日のシャンゼリゼは、アシストもまともに機能していない状況のなか
異次元の加速力で並みいるスプリンターを
いとも簡単に引き離していく様は圧巻でした。
来年こそは、グリーン・ジャージを是非獲ってもらいたいものです。
本業の出版ですが、新刊の
「ツール・ド・ランス」は、
ツール開催期間中には間に合いませんでしたが、
ブエルタ開催には、必ず間に合わせたいと思います。
何といっても今年の最注目(多分現地カメラでの注視率は最も高かった)
のランス・アームストロングが何故に
どうやって復帰したのか、
昨年のツールのコンタドールとの確執はどうだったのかなど
密着取材に寄る臨場感たっぷりの仕上がりになりそうです。
おそらくお読み頂いた方から
どうしてツール前に出さなかったんだとお叱りを受けそうなくらい
今年のツールを面白くしてたであろう
エピソードが山ほど詰まっております。
大人の事情が色々重なりまして現在も鋭意制作中で御座います。
どうぞ今しばらくお待ち申し上げます。