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電子書籍って売れてるの?

2011.01.19

昨年から、弊社も積極的に参加をするため、
実用書系の出版社が多く集まっている
電子書籍を考える出版社の会に参加し
来るべき電子書籍時代に備えているのです。


そのようなわけで様々さ情報を探っていると
やはり、コミック、ロマンス、ノベルズに関しては、
もう市場が完全に出来上がっていると言った状況です。
しかし何故でしょう?
それは、殆ど報じられることはありません。


その市場は成年向け図書と言うキーワードが見え隠れします。
コミックと言えば、少年ジャンプや、マガジン、サンデーといった
メジャー誌があるのですが…


星野竜一さんって、漫画家ご存知ですか?


僕は前職でコミックの製作業務を行っていたこともあり、
相当な漫画さんの本を読ませて頂いていたのですが、
存じあげませんでした。


先日書店で星野竜一さんの単行本を見かけたのですが、
ケータイコミック500万ダウンロード!!
という、キャッチコピーを拝見しました。
裏は、とってはいませんが、
版元さんも全くのウソは言わないでしょう
というスタンスで読めば、
とてもすごいことなのだと思います。


現在知りうる電子書籍の販売実態は、
1万ダウンロードされる書籍は、
紙媒体で10万部以上売れていないと
かなり難しいという実態があります。
成年向け図書に関しては、どうもその常識は
あてはまらないようです。


電子書籍に関して、出版業界を一歩出れば、
とても冷やかな意見も聞こえてきます。
「だって、読みたい本ないんだもん…」
一番よく聞く意見ですね。
次第に解消されていくことでしょうが、
昨年に関しては、取次大手トーハン発表の
年間トップ10のタイトル中、
今日現在で2点しか電子書籍化されていません。


昨今、小規模書店が多く店を閉めている現実があります。
理由は、そこに行っても欲しい本が無いから…です。
逆にアマゾンは、流行った最大の理由は、
自宅に居ながら欲しい本がなんでも買える…
だったからなのでしょう。
昨年、電子書籍元年といい、
メディアに多く取り上げてもらい話題になりましたが、
訪れた、購買者たる方々に満足いただけて無い状況が多数あったように思えます。


電子書籍市場は今年にも1000億円に成長すると言われています。
成年図書に関しては、とても活性化されているのでしょうが、
ギャンブル業界のようにその市場を隠すような存在には
電子書籍市場は、なってほしく無いですね。