電子書籍の真価があるのかも知れません
2011.02.02
ポプラ社の傘下出版社ジャイブが発行する
コミックフラッシュが3月号を最後に紙の発行を止め、
4月号からデジタル版だけを発売するようです。
漫画誌を課金型のデジタル版だけにするのは業界で初とのことです。
文芸誌やコミック誌は、出版社にとって看板であると共に
広告が掲載しづらいといった状況から費用的な負担も多く、
後の単行本で回収といったケースも最近では
少なくない状況があります。
作家、漫画家の原稿料が満足かどうかは今回は書きませんが、
大手版元の青年コミック誌も10年目は、100万部以上刷っていた雑誌も
いまでは、10万部も危ないと言った状況です。
電子書籍のコミック市場は、成年漫画を皮切りにだいぶ読者に受け入れ来ている
現状があります。
そういった意味では、この度のような版元側の発行方法への移行も
今後主流になっていくのでしょう。
文芸誌は、老舗出版社からの発行が多く、
読者層も高年齢化してきているので
電子化への道筋がまだ立っているとは決して言えませんが、
ドラスティックな業界からの提案が要される時期が
もうすぐそこまで来ていると感じる今日この頃です。
雑誌は、意外にまだまだ、難しいと思うのですが、
実は一番積極的だったりするので
やりたい人とやるべき人がなかなか合わない昨今ですね。