東京駅を歩いていると
2011.02.08
世知辛い世の中だと思うのであり
明日は我が身と昔、政治経済の授業で
「ここテストにでるよ」と…
そんな言葉を
記憶しております。
最近、東京駅の構内を歩いていると
割と小奇麗なホームレスの方を見かけます。
あまり多くは書きませんが、
一昔前とは事情は明らかに違うように思います。
そんなホームレスが宗教団体を作ると言った物語を読みました。
荻原浩さんの「砂の王国・講談社」でした。
小説現代に2年間近く寄稿されていたものを再編集して
上下巻の結構読みごたえのある本でした。
先回の直木賞作品の選考にも選ばれながら惜しくも受賞は
逃してしまった作品でしたが、僕の中では、一押しの本でした。
エリート証券マンが、ホームレスへと転落人生を歩むのですが、
ある出会いから新興宗教をおこしてゆくと言った
破天荒な人生を描いた人間ドラマです。
フィションなのでしょうが、ともすれば
ないことも無い話で
とても楽しませていただきました。
日本人の宗教観に道徳が上手く
かみ合っていないことが、
このようなビジネスを産むのだろうと
つくづく感じた1冊でした。
そんな丸の内で今日も僕は働くのです…