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古本と、リサイクル品と値引かない新刊…?

2011.01.17

先週末にブックオフグループが、プレスリリースを
出されていたのですが、昨今の出版不況いわれる昨今にもかかわらず、
約3億8千8百万部の入荷と、そ7割強を超える
販売実績…すごいですね。

とても、興味深く読ませていただきました。

リンクは、下記になります。
http://www.bookoff.co.jp/news/release/20110113/pdf/20110113_sutenai.pdf

本屋に無いから、古本屋を探す時代から、
先ず、ブックオフに寄って、
同じ本なら安い方が買えないか探す時代に
変わってきているように思えます。

僕のような本を作る側の人間にとっては、
リサイクル商品では、制作者に
利益還元が無いことを理由に
なるべく新刊本を買うようにします。
しかしながら、一般的な消費者利益を考えると、
現状の結果が、正しいのかもしれません。

根底に、日本には再販制度なる
初版の出版時期に関わらず、
新品扱いの本は基本的に割引されない制度があります。

一方、CDなどは、
この制度は既に外れ一定期間経過した
商品は、順次割引販売が出来る仕組みになっています。

出版各社が執拗にこの制度にこだわった結果、
リサイクル商品の価値をあげてしまい、
結果的に、新刊本の販売にも影響するまでに至ってしまった…
という、業界がとても残念な選択をしている様に思えて
なりません。

今、出版業界では、電子書籍への取り組みが、
活発化してきているのですが、
コミックやライトノベルズを除くと、
その市場開拓は、なかなか目に見えて
進んでいない状況があります。

電子書籍は、紙という物質を持たない為、
同じ書名でも安めに値段設定されているとが
傾向としてあるように思えます。

少ない点数を本当にしっかり作っていきたい
弊社にとっては、この状況が追い風には
なかなかなってはくれくれませんね。

まぁ…でも…まず…本を読みましょう。